スピーカーキャビネット製作


私はベーアンで鳴らすギターの音に不満が出てきたのでとりあえず違いは何かと
言ったらスピーカーがベース用かギター用かの違いなのでは?と思い
(スピーカーのデータシートを見たらf特が結構違った)
ギター用のスピーカーを使ってスピーカーキャビネットを作ろうと思った。

市販のキャビネットを買えばいいのだけどもマーシャルの12インチ一発
のスピーカーキャビでもサウンドハウスで4万位するし・・・。お金が
ないです^^; ってなわけで、できるだけ安く作るのをコンセプトにして
製作にとりかかろうと思う。


・必要な物、材料の調達

写真に写ってるものが必要な道具になります。
まず木工用ボンドは業務用のこのサイズが量的にちょうど良かったです。
速乾性の方がいいのかなと思ったのですがトーレックスを張る時に早く乾きすぎて
位置決めがやりにくかったです。しかも速乾性じゃない方が100円くらい安いです!

後は、大事になってくるのがクリップです!クランプがあればそっちの方がいいでしょう。
クリップはトーレックスを張った後に板で挟んでしっかり接着させるためのものです。
またこれをすることによって面が平らに仕上がります。
100均で売ってるクリップはやっぱりちょっと弱かったのでホームセンターコーナンに
120円で売っていたクリップを4つ買いました。

続いては材料の調達です。
まず、木材はストーリオという材木屋に注文しました。
あちこちに見積もりを出しましたがちゃんとした材木屋ではここが一番安いです。
ハンズの材木カットが一番安いかもしれませんがが調べていたら1mm〜3mm誤差が
ある事が多いそうです。それで結局やすりがけをして面を整えないといけなかったりして
面倒くさいそうです。
塗料等はこちら

次に、材木の寸法はサウンドハウスでスピーカーキャビネットの寸法を見て
それと似たような感じになるように注文しました。

ちなみに私はMarshallの1912に見立てて設計しました。
スピーカーはセレッションのG12Tをオークションで落札しました。
設計した時のメモ書きをアップしておきます。まったくこの寸法で
板も注文して組み立てもうまくいきましたよ☆クリックで拡大図が見れます。
設計図


尚、安く仕上げるために面取り等は一切なしです。めちゃくちゃ角ばっています。
でも、トーレックスを張ればもう少し丸みをおびた印象に変わりました。

材木はすべてMDF材でリアパネルが6mm厚、他は18mmです。リアパネルは
9mm厚でもよさそうです。今回はネジで組み立てていくので厚さは18mmがベスト!
でした。そして、材木代は送料込みで7000円になりました。

さて、次にトーレックスについてです。
トーレックスはGarettaudioでも取り扱っていますが如何せん高いです!
また海外のアンプ補修用品店を幾つか見てみましたが100cm×1ヤードで1700円
くらいです。まぁ送料も込めたら高くなりますね。

そこで私は、手芸屋さんで布地を買うことにしました!
しかも、手芸屋さんだと布地が豊富なのでどの布地にしようか選ぶのが滅茶苦茶
楽しかったですよ☆ なんかまったくの自分オリジナルのができそう!と思いワクワク
しました!スピーカーグリルに麻なんかを使えばまた違った雰囲気が出そうです。
トーレックスとして使うなら合成皮革の布地がいいと思います。
私は絶対これ!


注意点としては、スピーカーグリルに帆布は使えません!
私は帆布を買ってしまいました。買ってから気づいたのですが帆布は分厚すぎて
これを張ったら明らかに音が篭りそう・・・(オープンバックなら別に構わないかもしれ
ませんが・・・)ってなわけでおすすめしません。

結局、私は楽天の手作り百選・布百選というお店でトーレックス用にオレンジの
合成皮革、スピーカーグリル用に帆布と京友禅の布地を買いました!このお店は
布地がめちゃくちゃ豊富で上述の様に選ぶのが滅茶苦茶楽しいかったです(笑


買った布地です。一番左のロールが帆布、その隣のロールが合成皮革、そして京友禅!
手作り百選・布百選はこちらです→手作り百選・布百選
私はここで購入しました。楽天等いろいろ探しましたがここが一番、布地の種類が豊富だと思います。


さて、トーレックスの張り方ですが1面につき一枚ずつ張っていく方法と4面を1枚で
済ましてしまう方法があります。Fenderchampとかは1面につき1枚だと思いますが
現在販売されているアンプの大半が4面を1枚のトーレックスで張っているので私も
そうすることにしました。私が切り出した布地の寸法は以下の写真の通りです。
実際に使う布地の寸法
予備で6cmほど長くとっていますがスピーカーキャビネットの下の面になる部分に
布地の切れ目を持ってくるので6cmほど長めに切っておいた方が作業がやりやすい
ですよ。幅も余裕を持たせています。その方が作業が断然しやすいでした。
写真の寸法で布地を切り出して正解でした。

07/06/24
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製作手順
まずは、箱を組み立てます。 ネジ止めする時はネジを受ける側にも下穴をキリじゃなくてドリルで 開けておきましょう。径はネジより1mm小さい穴。普通はネジ込んでいく上面の板だけい下穴を 開ければいいみたいですが下側の板にも下穴を開けないと板が割れました。

まずは、スピーカーがついてる面の板(以下、バッフルとよぶ)と背面の板はとりつけずに 四角の枠になる部分を組み立てます。

そして次は、トーレックスを張ります。
バッフルの位置決めはトーレックスを張り終わってからにしましょう。
その方が綺麗に仕上がりそうです。理由は後述。
・トーレックスの張り方
まずは大きな面を張ります
トーレックス張りは1週間位かけてゆっくりとやってください。その方が綺麗に仕上がります。
まずは、板面にボンドをムラなく塗ります。ムラがあるとそのムラがトーレックスを張った時に
出てきてしまいます。そして、写真の様に何か板を利用して端っこから写真の様に板を滑ら
せていくようにしてトーレックスを張っていきます。これが一番綺麗に仕上がります!


張り終わったらその面の上に板をのせて
クリップで挟み一晩ボンドを乾かします。ボンドを乾かす時間は、3時間では不十分です。
一晩乾かした方が無難でしょう。

注意点としては最初トーレックスを張り出す時に絶対に斜めにならないように注意して
ください!じゃないと写真の様に最後張る時にサイドの面が短くなってしまいます。




次に小さい面を張ります
ここも同じ要領で張っていきます。とくにこの面の乾かす時間は十分にとりましょう!
12時間は欲しいところです。トーレックスを張ったらこの面は写真の様にクリップで
挟めばいいでしょう。使っていない裏面の板とバッフル面の板を使って挟みます。



最後にバッフルをネジ止めします
まず、大雑把にSPがついた板を箱に適当に詰め込みます。
この時、板にひっかかってそのまま押し込むとトーレックスが写真の様にやぶけて
しまうので注意が必要です。
バッフルをつける面からではなく裏面から挿入して
いきましょう。



ここからが、ミソ!アンプの開口面からX[cm]奥まった所にスピーカーの板を固定したいなら
写真の様にX[cm]の厚みのあるものを床に敷きます。そして、裏返して裏から足で踏み
まくります。そしたら、かなり正確にX[cm]が取れます。そしてネジ止めする場所を定規で
正確に測りとりネジ止めします。これで完成ですね☆



今回の製作方法考察
まずトーレックスについて。今回は手芸用の布地を使いましたが表面の強度がなさすぎです。
普通はしないですがフローリングで引きずったらすぐに表面が剥がれ落ちそうな予感がします。
なので、持ち運びには全くもって適していないですが家で使用するためのキャビとしてなら
自由にデザインを決めれるのでいいと思います。
底面にはキャスターか足をつけないといけませんね。

次に寸法について。バッフルや背面の板は内径より2mm小さく取った方がいいのかな?
私は内径より1mm余裕を持たせましたがそれでもきつきつでした。きつきつの方が
いいのかもしれませんがバッフルを押し込むのが大変でした。
2007/06/29
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まとめを次のページに書きました。 まとめはこちら→まとめ



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